栃木県真岡市の建築屋の旅記録~カンボジア①
こんにちは。本日は蕎麦田の旅日記です。
今回はカンボジアの話です。
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旅の話 11 (カンボジア アンコ-ルワットで)
9年の間をおき、今年6月に2回目のカンボジアに行った。
前回もシェムリアップでの入国、今回も同じ場所に降りたが、違う場所と思わ
れるくらいに変わっていた。前回はバンコクからプロペラ機で、森の中に滑走路と、
その真ん中ほどに倉庫のような小屋がぽつんとあった。その小屋につかつかと入りビザ
の紙に書き込み、20ドルに写真1枚で赤いパスポ-トにシールをペタペタで入国完了。
今回はジャンボ機でも降りられそうなでかい滑走路、赤いとがった派手な現地風屋根の
ある建物、そこに北朝鮮の軍人と間違えそうな制服を着た人10くらいの人の前に
今回は30ドルに写真1枚でシールをペタン、とりあえずおとがめなしで通過。
観光で入国の人は多分にここ、シェムリアップで降りるのでは。
ここにはいわずと知れた、『アンコ-ルワット』世界遺産がある街である。
前回街は少し暗く、物を売る建物は少なかったように感じていたが、今回は違う世界、
ナイトマ-ケットあり、なんかの食い物屋、現地に似合わない高級そうなホテルが
多々、なんだか解らない建物、そこに人がゴチャゴチャ、皆商売に精を出している。
着いた翌日アンコ-ルワットに行った。二回目である。変わらず西向きに正門がある。
もとはヒンズ-教の寺、であるから西側が正門?今は仏教のお寺に変わっている。
何重かの回廊の中央近くに恐ろしく急な階段があり、それをのぼると中央の塔の下に
つく。そこからの眺めはジャングルといおうか、林が混んでいるといおうか、地平線の
先まで四方とも続く。ここはアジア最大の世界遺産である。(ちなみに2番目は北京の
紫禁城?)建物の回廊をぐるぐる廻り、階段を下がりすることの繰り返しは、
暑さばかりではなくその大きさで汗が吹き出る。
約10年の内戦後、1991年からこの寺の復旧工事を始めた。その復旧工事の最初に
携わったのは日本の学者であり、日本の石工職人である。このことはNHK
の『プロジェクトX』なる番組で放送した。地元に絶えてしまった石の職人を、日本の
石の職人は10年の時間をかけ技術、技能ばかりではなく職人としての誇りと仕事に
対する気構えをも彼らに教えたらしい。そして今、その現地の職人は石を削り、それを
積むことに汗をながしている。ここの遺産郡の復旧を終わせるのには、多分に今世紀を
ついやしても難しいかもしれない。そしてまたそれを維持していくことは何代にも
わたる職人の技と心の伝承が必要である。
日本以外の国の人の仕事に対する考えは、多分に仕事の対価としての銭の量に価値を
見出そうとするのであろうが、日本人は仕事そのものに価値を置く。時にはその対価に
合わない場合も多々ある。しかし仕事は銭以外にも何かを与えてくれるものがある。
そう考えるのは私個人ばかりではないのでは。
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